ご家族に不幸が有りお亡くなる方がおられる場合、葬儀の後に遺骨をお墓にご納骨をしないといけなくなります。お墓での納骨法要までに故人の名前や戒名などを墓石もしくは霊標板に追加で文字を彫刻しないといけません。いつまでに彫らないといけないのか、文字彫刻の依頼の仕方、またその作業手順についてご説明いたします。
目次
文字彫刻から納骨法要までの流れ
1.ご相談・お問い合わせ

ご相談は無料。文字彫刻から納骨式に関することもお気軽にご相談ください。
2.ご依頼・打ち合わせ

電話・メール・FAX・郵送などで彫刻する内容を確認します。彫刻する内容は「戒名・法名」「没年月日」「お名前」「亡くなられた年齢」「納骨予定日」をお伝えください。
3.お墓の確認

お墓の確認をさせていただきます。彫刻する位置も確認いたします。現在、彫刻されている文字があれば拓本を取らせていただきます。同じレイアウトで刻むためです。
4.文字原稿作成・確認

今回の彫刻する文字原稿を作成いたします。原稿の誤字・脱字の有無のご確認を郵送もしくはFAXやメールにて確認していただきます。
5.彫刻作業

墓石もしくは霊標板に彫刻いたします。文字原稿に合わせたゴムシートを貼り彫刻作業を行います。
6.色入れ作業

建立者名に朱色が残っている場合に朱色を消す作業を行います。又、色が抜けている文字にはペイント補修をいたします。
7.納骨法要

納骨法要のお手伝い、ご準備などもさせていただいています。又、お寺さんの手配もさせていただきますのでお気軽にご相談ください。
お墓の確認
まずは、お墓の場所と状態、彫刻の内容をご連絡ください。
お墓の所在地、墓所番号、所有者などをお伝えください。ご不明な場合はこちらでお調べいたします。わかる範囲で構いませんのでご連絡のほどお願いいたします。
彫刻の内容
一般的な彫刻の内容でご説明していきます。宗教により彫刻する内容はことなります。
故人の生前のお名前、これは「俗名」という名目でお入れいたします。「戒名」(法名)をお持ちの方、「没年月日」「没年齢」等は、お位牌もしくは過去帳などでご確認ください。(お墓に彫刻する内容は宗教や地域、現状のお墓により異なります)
彫刻する位置の確認
墓石もしくは霊標板どちらかに刻みます。現状の墓石を確認させていただき彫刻する位置のご確認をさせていただきます。
文字彫刻レイアウト一例

文字彫刻前に準備していただくもの
お墓に追加で文字を彫刻したい時、その後の納骨式でわからない事などがございましたらお気軽にご相談ください。工事完了までの流れを説明していきます。
- ご相談・お問い合わせ
- ご依頼・打ち合わせ
- お墓の確認
- 文字原稿作成・確認
- 彫刻作業
- 色入れ作業
- 納骨法要
①彫刻する文字 戒名・俗名・没年月日・亡年齢など(宗教により刻む文字は異なります。)
②墓地の場所 霊園名・所在地・墓所番号・墓地所有者のお名前(ご不明な場合は墓所がわかる地図など)わかる範囲で結構です。
③ご連絡先 氏名・住所・電話番号など
名前などを刻む手順や注意点
一般的にはご家族の方が亡くなられると49日法要以降にご納骨いたします。しかしこれは地域などの風習により異なるところもございます。名前を刻む期日も決まりは無いのですが、できるだけ納骨日までに故人の名前や戒名などを刻んでおきましょう。納骨日までに文字彫刻を完成させるには3週間前後の猶予が必要になります。なぜこれだけ日数が必要なのかをご説明していきます。
依頼いただいてからお墓の確認からまずは始まります。現状のお墓で彫刻する位置を確認します。墓石自体に彫刻するのか、霊標板に彫刻するのかの確認をいたします。それと文字をあわせるために、現在彫刻されている文字のスタイルやレイアウトに合わせて彫らないといけない為、彫刻されている文字を紙に写します。これは墨で字摺を行い紙に写す作業になります。
字摺をした文字を参考に今回彫刻する文字の原稿を作成いたします。文字原稿が完成すると誤字脱字が無いかの確認をしていただきます。こちらでも確認していますが万が一、文字を間違うと彫り直しができませんので、ご家族の方にもご確認いただいています。確認方法ですが郵送やメール、FAXまたは訪問でも様々な方法で確認することができますのでご安心ください。
もし、文字原稿に間違いがあれば訂正を行います。あらためて原稿のご確認いただいています。やはりたまに訂正があります。よくあるケースは漢字の訂正ですね。仏教徒の方の場合ですが、一般的には葬儀後の白木のお位牌を参考に文字を彫刻いたします。その内容は原稿を作る前にご家族の方に彫刻する文字内容をご連絡いただくのですが、こちらから訪問させていただいて文字を写させていただく場合は問題ないのですが、お客さまも葬儀後はとても忙しいこともあり、郵送やFAXまたメールなので文字内容をご連絡いただきます。
その際、戒名などはお寺さんが筆で書きます。微妙にわかりにく時があります。特に戒名は旧字や常用漢字ではない漢字を普通に使用いたします。他に多くあるのが一部の線が突き出ているとか出ていないとかですね、ほとんどの方が気にしない点です。しかし、私どもは突き出ている突き出ていないのは違う字としていますし、もちろんお寺さんも違う文字として書いています。お客様が間違うのは仕方ないような所ですが、私どもは間違ってはいけない所なんですね。ほとんどの方が、違いを説明させていただくとビックリされています。
文字原稿を問題なく確認できれば彫刻作業にはいります。お墓にはゴムを貼り作業をおこないます。そのため雨の日は工事できません。こういった様々な過程を経て文字彫刻は完成いたします。ですので3週間前後ほど猶予をいただいています。もちろんどうしても急ぎでお願いされる場合もありますので、できるだけ対応させていただいています。
それと、お墓を建てられた方ですね、お墓の建立者名には朱の色が入っているとおもいます。建立者が亡くなられると朱の色を消す作業が必ず必要です。この部分に関してはお客様が気づいていない場合でも、こちらで名前を確認しますので勝手にさせていただいてはいます。朱を消すのに色をお入れしますが白色もしくは黒色が多く使用されています。色に意味は特にありません。文字が見やすいように色をいれるだけですので好きな色を選んでいただけます。ほとんどがお任せいただくことの方が多いでしょうか。
それと、現場での立会いは必要ですか?という質問が多いのですが立会いの必要は基本的には必要ありません。しかし、お墓を間違ってはいけませんので事前にお墓の確認が必要になりますよ。お墓自体のご確認と彫刻位置の場所の確認などはご一緒に墓地にてさせていただくか、写真を撮らせていただきますので後日に郵送やメールにて確認をおねがいしています。
お墓の確認の際にお墓自体になんらかの問題があれば補修などのご提案もさせていただいています。古いお墓ですと灯篭や花立が外れていたりすることも多々あります。軽い地震でも倒れてしまいますので早目の補修が必要となります。黒くこびり付いた水垢取りなどもご一緒にご依頼いただくことがあります。
工事が完了いたしますと、写真にてご郵送やメールにてご連絡させていただきます。納骨法要のお手伝いをご依頼いただいている方はお電話にて文字彫刻工事の完了と納骨日時の準備や確認の件でご連絡させていただきます。
あと、文字彫刻をする前にお墓の「魂抜き」をしていただければいけないこともあります。これは現在お付き合いのあるお寺さんに日時などのご確認をお願いいたします。「魂抜き」は墓石本体に彫る時にのみ必要になります。霊標板に彫るときは必要ありません。「魂抜き」はお寺さんによりする時としないときもありますので相談ください。聞きにくければこちらでお寺さんにお尋ねいたします。
完了後の納骨法要
文字の彫刻が完了した後の、納骨法要のお手伝いのご依頼をいただいていることが多くあります。これは、納骨作業において納骨穴を開けるために石を動かす必要性があるからです。納骨作業をされたことが無い方では不注意で石を欠けさせる恐れがありますので納骨される前にご相談ください。
その際には必要な仏具(焼香台など)もご用意させていただきます。お手伝い必要な場合はお気軽お申し出ください。また、お寺さんの手配が必要な場合もご相談ください。
まとめ
お墓に文字を刻む時期はきまりはないですが、納骨日までにしておきたいものです。文字を彫刻する値段はお墓の場所や文字の大きさ、文字数により異なります。手順やご不明な点、追加文字彫刻に関することは事前にご説明していますのでお気軽にご連絡ください。